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角田当日乗り替わりで連覇/北九州記念

キョウワロアリング(手前)は2着アルーリングボイスにクビ差で競り勝つ
キョウワロアリング(手前)は2着アルーリングボイスにクビ差で競り勝つ

<北九州記念>◇12日=小倉◇G3◇芝1200メートル◇3歳上◇出走16頭

 単勝11番人気の伏兵キョウワロアリング(牡6、栗東・飯田明)が重賞初制覇を飾った。昨年スタートしたサマースプリントシリーズでの牡馬優勝も初めて。前日負傷の飯田騎手から乗り替わって勝利した角田晃一騎手(36)は、サマージョッキーズシリーズ2勝目を挙げ首位に立った。1番人気アストンマーチャンは6着。3連単の配当は157万円の大波乱となった。

 キョウワロアリングの脚色がいい。角田の右前方に見えたアストンマーチャンには伸びる気配がない。前半3ハロン32秒1。やや速めのペースを“追い風”に、後方待機の伏兵が外から馬群をのみ込んだ。初騎乗だった角田は破顔一笑だ。「飯田騎手から癖は聞いていました。最後はバテかけたけど、よく頑張ってくれた。跳びが大きいので、馬込みの外を走らせたかった。外枠も良かったですね」。

 角田がロアリングの騎乗依頼を受けたのはレース当日の朝だった。前日の小倉4R後、主戦の飯田が馬に右大たい部を蹴られ負傷。1日様子を見たが、騎乗できる状態まで回復できなかった。そのチャンスを角田は見事に生かし、北九州記念連覇を達成。昨年のコスモフォーチュンもテン乗りで、今年と同じ11番人気と不思議な縁を感じさせた。

 一方、飯田明弘師(60)にとっては久々に味わう美酒だった。01年の鳴尾記念(メイショウオウドウ)以来となる重賞7勝目。「最近は不振だから」と、昨年まで続けた小倉滞在から栗東での調整に切り替え、その成果が5年8カ月ぶりの勝利を生んだ。

 「左前のじん帯を痛めて1年以上も休養させたが、今は脚元の不安がなくコンスタントに使える」(飯田明師)。ロアリングが夏のスプリント王の座を視界にとらえれば、角田は函館SS(アグネスラズベリ)に続くサマージョッキーズシリーズ2勝目を挙げ首位に立った。上昇気流に乗る人馬から、まだしばらく目が離せない。【中西典章】

[2007年8月13日8時12分 紙面から]

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